概要
このプログラムは,Terry Brown 氏による C 言語のプログラム (flow.c , flow.exe) で,TeXのpicture環境にフローチャートを描くコードを出力します.
flow inputfile outputfile
|
のように使います.
ダウンロード
入力データと描画事例
- 下に示す TeX ソースファイルは,拡張子を「.tex」ではなく「.txt」にしていますので注意してください.
- 図9と図10には,flow.exe が作成した TeX のコードに,長方形などの大きさ,矢印や線分の長さ確認のため,grid 作成コードをを挿入しています.
コマンド
- テキストには数式などのTeXの記述がそのまま使えます.
- コマンドとテキストはインデントによって区別されます.
- したがってこの事例ではテキストは2文字字下げして記述しています.
- 単位長さは TeX の ¥unitlengthで指定します.
- 文法説明の中の[]内の指定はオプションです.
- %が先頭についている行はコメント行です.
Box
Box [x y]
[indented text]
|
- indented textに指定されたテキストを長方形で囲って描画します.
- x,yは,テキストを囲む長方形の大きさを,unitlengthで指定された単位長さの幅x倍,高さy倍にします.
- 指定しない場合のデフォルトはx=4,y=2です.
Oval , Tilt , Text
- Oval:角丸長方形
- Tilt:平行四辺形
- Text:囲いなしのテキストのみ
Choice
Choice A B C D [x y]
[indented text]
|
- indented textに指定されたテキストを条件分岐を示すひし形で囲って描画します.
- x,yの値のデフォルトはx=4,y=4です.この値はTeXで認められている値(-6〜6)の値でなければなりません.
- A B C D は分岐を示すひし形の上,左,右,下に示すテキストです.
- 上と右のみにyes,noなどのテキストを示す場合は「Choice yes . no . 」のように表示しない位置にピリオドを打ちます.
SetTrack
SetTrack none | arrow | line
|
- 結合方法を指定します.
- none:なし
- arrow:矢印
- line:線
TxtPos
- P1:長方形などの内部のテキストの位置を定めます.TeXでいう[c]や[l],[r]のように指定します.
- P2:長方形などの内部のテキストの全体的な位置を定めます.
- B:それぞれのテキスト行の前に挿入する文字です.半角空白は使えません.
- A:それぞれのテキスト行の後ろに挿入する文字です.
Tag , ToTag
- Tagは長方形などのオブジェクトの最後に挿入し分岐する位置を示します.
- ToTagは,ToTag以降にTagから分岐するフローを示します.
- TagとToTagはセットで扱われ,最初に記述したTagは最後に記述したToTagに対応します.
Up , Down , Left , Right
Up [d [*]]
Down [d [*]]
Left [d [*]]
Right [d [*]]
|
- フローチャートが流れる方向を指定します.
- オプションパラメータ d は,矢印や線の長さを示します.矢印や線の方向も含みます.
- デフォルトの長方形などのオブジェクトは,TeXで指定したunitlengthの4倍幅,2倍高であり,条件分岐のひし形は4倍幅,4倍高ですが,これらは1単位長さの線を含んでいます.
- 「*」は矢印の先端をつける場合に指定します.
Scale
- Scale指定行の次にくる長方形などの大きさを指定します.
Skip
- x0:長方形などの水平距離.デフォルトは1 ¥uniylength
- y0:長方形などの鉛直距離.デフォルトは1 ¥unitlength
- x1:Left および Right コマンドに対する倍率.デフォルトは 1
- y1:Up および Down コマンドに対する倍率.デフォルトは 1
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