自分用 Puppy Linux Installation

 


起動用CD/DVD,USBを作成する

Windows 7から起動用CD/DVDを作成する

  • isoファイルを右クリック(Puppy最新版の場合,precise-571JP.iso)
  • 「Windowsディスクイメージ書き込みツール」で書き込み実施

Windows 7から起動用USBを作成する

  • unetbootin-windows-585.exe を起動
  • 書き込みたいUSBドライブとisoファイルを指定し実行


HDDインストール時のパーティション設定

初回

作成したCDもしくはDVDよりブートし,Puppyを立ち上げ,GParted を用い,以下のように設定.

/dev/sda1linux-swap 2.00GB
/dev/sda2ext2 10.00GBboot
/dev/sda3ext3 62.53GB

「メニュー」「セットアップ」「Puppyをインストール」「内蔵ハードディスク(IDEかSATA)」でPuppyをインストールするドライブを指定. ここではsda2(ext2)を選定し,Frugalインストールを実行.

2回目以降

一度Puppyをインストールしたが,パーティション分割を変更して再インストールしたい場合,PuppyをCDから立ち上げてもbootを指定しているパーティションをアンマウントできない. このため違うディストリビューションのGPartedなどでパーティション分割をやり直す必要あり. 私の場合,KNOPPIXの起動用DVDを別途作成し,パーティション分割をやり直した.



個人設定ファイル

個人設定ファイルの大きさは,早い段階で2GBまであげておく. makeする時に個人設定ファイルの大きさが足りなくなる場合があるため.



sfsの組み込み

以下のsfsを,puppy-precise_5.7.1jp.sfs が格納されているディレクトリ /mnt/home/precise5.7.1frugal にコピーもしくは移動し, 「メニュー」「システム」「BootManager」により組み込む.

goffice-precise_571.sfs Office関係
devx_precise_5.7.1.sfs 開発環境(gcc他)
seamonkey-2.20.0-ja_fp112.sfsブラウザ(SeaMonkey)
texlive-2011-TETEX.sfs TeX
  • Puppy Precise 5.7.1 にはブラウザとしてoperaが含まれているが,欧文のサンセリフが設定できず,見づらいので,SeaMonkeyを使うことにした.
  • TeX の使用に当たっては,自分で設定した書式や追加のスタイルファイルを収納したディレクトリ(私の場合は mytool)を, /usr/local/texlive/2011/texmf-dist/tex/platex の下にコピーし,mktexlsr を実行.


Puppyパッケージマネージャによるインストール

gfortranおよびghostscript9.05を,「メニュー」「セットアップ」「Puppyパッケージマネージャ」によりインストールする. 検索は「レポジトリ:ubuntu-precise-main」で行う. インストールするファイルは以下のとおり.

gfortran

devx_precise_5.7.1.sfs がインストールされていることが前提ですが,以下の3ファイルをインストールすることにより,gfortranが使えるようになります.

libgfortran3_4.6.3
gfortran-4.6_4.6.3
gfortran_4.6.3

ghostscript

gs-cjk-resource_1.20100103-3gsfonts_8.11+urwcyr1.0.7 gsfonts-x11_0.22 ghostscript_9.05 ghostscript-cups_9.05 ghostscript-x_9.05

なお上記のみでは,「libgs_so.9」がなくghostscriptは起動しません. このため,パピーリナックス日本語フォーラムの486HAさんが作成された,以下のpetファイルをインストールする必要があります.

libgs_5.7.1 (パピーリナックス日本語フォーラムの486HAさんが作成されたもの)


ImageMagick

ディレクトリdownloadを/mnt/homeの下に作成し,そこにImageMagick.tar.gzを格納する.

/mnt/home/download/ImageMagick.tar.gz
tar xvzf ImageMagick.tar.gz
cd ImageMagick-6.8.8-7
./configure
make
make install
ldconfig /usr/local/lib


GMT

ハワイ大学の HP で INSTALL FORM というのを開き必要事項を記入して作成されたテキスト(sh)を取り込んで保存.Puppy でシェルを実行します. でも「ftpなんていうコマンドはないよ」と言われ,プログラムをダウンロードできません. そこでハワイ大学の HP から以下のファイルを事前にダウンロードしておきます.

ダウンロードファイル

以下のファイルをダウンロードしディレクトリ/mnt/home/download/GMT_instに格納する.

gmt-4.5.9-non-gpl.tar.bz2
gmt-4.5.9.tar.bz2
gshhg-gmt-nc3-2.2.2.tar.bz2
install_gmt.sh
netcdf.tar.gz

netcdf のインストール

cd GMT_inst
tar xfvz netcdf.tar.gz
cd netcdf-4.3.0
./configure --prefix=/usr/local/netcdf --disable-netcdf-4
make check
make install

--disable-netcdf-4 をつけないとHDF5なるものが無いとか言ってきます. 使わないなら --disable-netcdf-4 をつけるようにインストーラが言ってくれますので,それに従いました.

GMT

/GMT_inst で install_gmt.sh を実行.質問されるので答えていきます. 主要な質問への答えは,GDAL; n, shared libraries: n, POSIX File Locking: y という感じです.なんか「POSIX File Locking」で「y」と答えるのがミソのような感じでした. 答えの候補を聞いてくるのでし質問に答えるのは比較的楽です.GMT のインストール先は /usr/local/GMT4.5.9 としました. また何かしらのコンパイラは必須であり,私の場合は gcc としました. 質問に答え終わると GMT4param.txt というファイルを作りインストールスタート.

GMT 自体のインストールはうまくいくのですが,テストランをかけると海岸線データを読み込んでくれません.GMT は「海岸線データが無い」と言って来ます. それもそのはず,海岸線データは GMT 本体にはリンクされず /GMT_inst の下に gshhg-gmt-nc3-2.2.2.tar.bz2 を展開した gshhg-gmt-nc3-2.2.2 という directory ができているのみです. Windows 版の構成を調べると(これも苦労した記憶あり),/usr/local/GMT4.5.9/share/conf に coastline.conf というファイルがありそこに海岸線データが入っている directory のフルパスを記載しています. そこで,Linux でも同様に海岸線データが展開された directory: gshhg-gmt-nc3-2.2.2 を /usr/local/GMT4.5.9 の下に移し,coastline.conf というファイルを作成し /usr/local/GMT4.5.9/share/conf に保存. ファイルの中身は以下の 1 行のみです.

/usr/local/GMT4.5.9/gshhg-gmt-nc3-2.2.2

またパスを通すのを忘れずに.これはインストールに成功すると通知してくれます./etc の中のファイル profile の最終行に以下の 1 行を追加します.

export PATH=/usr/local/GMT4.5.9/bin:$PATH

これにより,pscoast を使ってみると海岸線データを読み込んで地図を作ってくれる.

今回の経験に基づくGMTインストールの重要事項は以下のとおり.

  • 必要なファイルは予めダウンロードし準備しておく.
  • GMT インストールの前に netcdf をインストールする.
  • 主要な質問への答えは,GDAL; n, shared libraries: n, POSIX File Locking: y
  • install_gmt.sh は海岸線データを展開してくれるがリンクしてくれない.
  • 展開された海岸線データの directory: gshhg-gmt-nc3-2.2.2 を自分で好みの場所に移動する.
  • 海岸線データを入れた directory のフルパスを記載した coastline.conf を自分で作成,/usr/local/GMT4.5.9/share/conf に保存する.
  • /etc の中のファイル profile の最終行に export PATH=/usr/local/GMT4.5.9/bin:$PATH を追加する.


gnuplot

ディレクトリdownloadを/mnt/homeの下に作成し,そこにgnuplot-4.6.4.tar.gzを格納する.

/mnt/home/download/gnuplot-4.6.4.tar.gz
tar xvf gnuplot-4.6.4.tar.gz
cd gnuplot-4.6.4
./configure
make
make install


TeXのdvipdfmxでpdfに日本語フォントを埋め込む

埋め込むフォントを格納

埋め込みたいフォントをipam-mona.ttfおよびipag-mona.ttfとして,以下のディレクトリに収納する

/usr/share/fonts/default/TTF/ipam-mona.ttf
/usr/share/fonts/default/TTF/ipag-mona.ttf

ipa.mapの作成と収納

以下の内容のファイルを作成し,これをipa.mapとする.

rml  H ipam-mona.ttf
gbm  H ipag-mona.ttf
rmlv V ipam-mona.ttf
gbmv V ipag-mona.ttf

ファイルipa.mapを以下のディレクトリに置く.

/usr/local/texlive/2011/texmf/fonts/map/dvipdfmx/ipa.map

フォントをTeXに認識させる

mkdir /usr/local/texlive/2011/texmf/fonts/truetype
cd  /usr/local/texlive/2011/texmf/fonts/truetype/
ln -s /usr/share/fonts/default/TTF/ipam-mona.ttf
ln -s /usr/share/fonts/default/TTF/ipag-mona.ttf
mktexlsr

dvipdfmx の実行

dvipdfmx -f ipa.map filename.dvi

上記手順で Adobe Reader で日本語文書が表示され,フォントが埋め込まれていることが確認できます. この手順は,こちら (http://nanase.hatenablog.jp/entry/2013/08/09/023416) のサイトを参考に作成しました. なお私の環境で xdvi での日本語表示は不可です.しかし実用上はこれで良しという感じです.



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